ネットワーク・奈良 会則
平成6年に施行された「音楽振興法」(略称)により、生涯学習の一環としての音楽文化の果たす役割の重要性が、より一層強調されるようになり、その「音楽の生活化」の先導者となるのが、生涯音楽学習指導員です。
例えば、時代を担う青少年が、学校の授業やクラブ活動だけではなく、地域や家庭の中で音楽を楽しむ生活ができるように指導したり、文化センター・公民館・開放された学校などで、子供から高齢者まで幅広い世代の人達に、音楽の素晴らしさを実感してもらうように指導するなど、その人達が音楽を通じて仲間をつくり、明るい文化的な地域づくりを行えるように指導することが、生涯学習音楽指導員の役割であると考えています。
このような役割を果たすには、その指導者が、音楽についての深い素養と音楽教育についての幅広い知識を身につけいるとともに、今日、あらゆる学習の場で中心的な考え方となっている生涯学習について、その理念・目的と具体的な進め方を理解していることが大切です。
特に、地域における音楽活動を活性化し、地域の音楽文化・教育諸事業を企画・運営し、関係者に指導・助言する指導者には、生涯学習を組織化する理論と実践についての高度な知識・技術の習得が要請されます。現在、(財)音楽文化創造の講習会で学び生涯学習音楽指導員の資格を取得した人々が、全国の地域社会で幅広く活躍しています。